基礎全般の習得に最適
とりあえず初心者向き教本を終えてなんとなく弾き方はわかったけれど、
まだまだ基礎が甘いよーな感じで悩んでいたところに出会いました。
365日シリーズもそうですが「習慣化」を意識した総合プログラムを組んでくれているので、
「やんなきゃいけない事が多すぎてどこからやればいいのかわからん」人には最適だと
思いました。
「初心者が身につけるべきもの」のビジョンがはっきりしているので「フレーズ集」的な
究極シリーズより「毎日の練習」には向いています。
基本はコレで究極で「個々の技能」くらいの考えが良いかも。
実に合理的で信じる価値がある
コードなら自信大有りだがソロはバンドスコアの完コピ程度で自由に弾けるとは言い難い
状態から本書を手にして3年超。特別見やすくはないがTABは一般的なバンドスコア本よりも
若干大きく且つ明瞭、A5版なので通勤でも扱いやすい。ただし気の利いた図説は少ない。
使う指を正確に学ぶ必要がある節にのみTAB下に指名が記されているが後半の節では省略
されている代わりにTABが充実している。ポジションの節では先にポジションパターンの
提示、後にTABが続く。懇切丁寧を売りにした他書であればTABのどの部分がどのポジション
パターンなのかまでをも図説するかも知れないが、本書ではそれは少ない代わりに理論に
基づく確固たる内容で充実している。TABに図説を求めがちなレベルの人は最初はとっつき
難いかも知れないが、自分で図説を描いてでも追い付くべきだ。その価値は十分にある。
全て1日1時間以内で練習できるようになっているし本の順序でなくランダムに読んでも
練習できる。これほどまでに合理的に基礎を教えてくれる書物は無いと思っている。
それがこのサイズに無理なく凝縮されている。見事としか言い様がない。
合理的
本を読むと意外にあっさりした内容に驚くが、その1つひとつの質は濃い。 合理的に学習することを目的としているため、散漫とした練習をしている人には格好の教材だ。
基礎を深く学びたい人向け
中級者向け(ギターでプロを目指すなら初心者にも)練習用CDにバッキングが付いておらず、メトロノームを2、4拍に鳴らすといったバークリー音大方式を採用している。リット―路線のバッキングに合わせて練習することはとっつき易く、練習フレーズもより覚え易くなります。メトロノーム方式ならそのような効用は薄い代わりに、2,4拍で鳴らすことにより常にリズムを意識しながら練習が出来るので本質的なリズム感を養うにはいいのかもしれません。練習フレーズは基礎という言葉がぴったり合うものばかりです。メカニカル、規則的なフレーズが多くを占め、さらにはキー移調して練習まであります。この色気の無いフレーズを続けるにはかなり根気の要る作業ですが、続ければどのポジションでもどのキーでも弾けるようになるでしょう。(僕は……。) 基礎フレーズの後には色気フレーズも幾つかありますが、なぜかCDには収録されていない事が多くので注意してください。この色気フレーズは、余りに無味乾燥な基礎とのコントラストからか、どのような構造になっているのだろうと考える探究心を養える副作用があります(個人的に感じました)。 この本で必要な20ページ程の楽典のようなものもあり、僕は助かりました。 【まとめ】 「養成講座」は常套句のみならず普遍的な実力を養い、自分でフレーズを作れるようになるための本です。 初心者の方には 練習帳 → 養成講座 へ進む事を薦めます。 それだけ内容は根気が要りヘビーですが、実力を養いたい方にお薦めします。
シンコーミュージック
ギタリスト養成講座 <365日のエクササイズ編> CD付 ギタリスト養成講座 <固定アルペジオ編> 著者:津本幸司 CD付き ギタリスト養成講座 <移動アルペジオ編> 著者:津本幸司 CD付き ギタリスト養成講座 <カッティング編フレーズ&フィルズ> CD付 ギタリスト養成講座 <365日のスケール編> CD付き 著者 津本幸司
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